FXの注文方法の種類は?メリットや活用方法をそれぞれ徹底解説!

FX注文方法

FXには様々注文方法がありますが、あなたは何種類ぐらい知っていますか?

FXの注文方法には利益を上げるために絶対におさえておきたいものから、知っているとかなり便利なものまで、様々な種類があります。

注文方法はFXの基礎的な知識ですが、だからこそ、ここを理解しておかないと後々つまずいてしまう可能性も高いです。

そこで今回は、FXの注文方法について詳しく解説していきます!

FXの注文方法には6種類ある

FXの注文方法には大きく分けて6種類あります。

それぞれ違った特徴があるので、1つずつ紹介していきますね!

注文方法①:成行注文

あずさはま成行(なりゆき)注文です。

数ある注文方法の中でも、最もメジャーでシンプルな注文方法になります

今すぐ買い(もしくは売り)でエントリーしたいときに使うのが、成行注文です。

成行注文は手動でのエントリーになるので、細かい設定は一切必要ありません。
これなら初心者の方でもわかりやすいですよね!

「いま買いたい!」、「いま売りたい!」と思ったとき、スピーディーに注文できるのも成行注文の特徴になります。

注文方法②:指値注文

次に、指値(さしね)注文です。

指値注文とはチャートが指定した価格になった時点で、自動的に注文を成立させてくれるとても便利な注文方法で、購入制限やテイクプロフィットと表記されることもあります。

例えば、現在のチャートが100円だとして、「98円なったら買い注文をしたい!」と思ったとします。

しかし、場合によってはチャートを見続けられないこともありますよね。

そんなときに、事前この指値注文をしておくと、1ドル98円になった時点で自動的に買い注文をしてくれるわけです。

先ほど紹介した成行注文だと、チャートが98円になるまで自分で見守らないといけませんが、指値注文を使えばその手間がなくなります。

これな予定があって、チャートを見ていられなくても、利益を狙うことができます。

使えるようになると効率的にトレードできるので、「時間はないけどお金は稼ぎたい!」という方にはオススメです。

注文方法③:逆指値注文

続いて、逆指値(ぎゃくさしね)注文です。

逆指値注文は、指値注文と同じく自動的に注文を成立させてくれる注文方法で、Buy Stopやストップロスと表記されることもあります。

しかしその使い方は指値注文とは違いは、損失を抑えるためのストップ(損切り)注文として使います。

例えば、100円のときに相場が上昇すると思って、買いでエントリーをしていたとします。

しかし、予想とは反対に相場が下落してしまう可能性もありますよね。

そこで、初め98円になったら、自動的に決済してくれる逆指値注文をしておけば、実際に相場が下落したとしても、損失を最小限に抑えることができます。

これが逆指値注文を入れていなかったとしたら、目を離している間にどんどん相場が下落した場合、知らない間に損失が増えていくことになるんです。

損失をコントロールする上で逆指値注文はとても役に立つので、ぜひ覚えておいてください!

注文方法④:IFD注文

次にIFD注文(イフダン注文)です。

IFD注文とは、1度に2つの注文を指定できる注文方法で、忙しくてなかなか相場を見ていられない方に向いているでしょう。

なぜなら、エントリーから決済までを、自動でおこなってくれるからです!

どうして自動でトレードが完結するのか、仕組みは以下の通りです。

例えば、「1ドル105円のときに買って、その後1ドル110円まで上昇したら売る」というように、事前エントリーと決済の2つの注文を指定することができます。

この設定をしておくだけで、エントリーと決済を、手動でおこなわなくても大丈夫なので、その後PCやスマホを確認せず、遊んだり、仕事をしたりしていても、チャートが設定した条件に合致した瞬間に自動でトレードをしてくれるんです!

これなら、エントリーから決済まで、自動でおこなってくれるので、忙しくてチャートを見る時間がなかなかとれない方でも、時間を気にせずに利益を狙っていけますよね。

いま解説したのは、利益を自動で確定してくれるパターンのIFD注文ですが、逆に損失を限定してくれるパターンのIFD注文もあります。

これから相場が上昇すると予想したとして、「1ドル105円のときに買ったけど、逆に1ドル103円になったら売る」という注文を出すこともできます。

自動のトレードは手動に比べると、メンタルに左右されることが少ないです。

なぜかトレードで損失を出しやすい方でも、IFD注文を使うことで損失を最小限に抑えられるので、ぜひ活用してみてください!

注文方法⑤:OCO注文

続いて、OCO注文(オーシーオー注文)です。

OCO注文とは、「買い」と「売り」の注文を同時に出しておいて、どちらかが成立したらもう一方は自動的にキャンセルされる注文方法です。

つまり、相場を読み間違えてしまったときの、リスク回避を注文の段階でおこなうことができます!

OCO注文はエントリー注文と決済注文のどちらでも使える、便利な注文方法です。

例えば、相場が上昇すると予想し、1ドル100円のときに買ったとして「1ドル102円になったら売り(利益確定)、1ドル98円になったら買い(損切り)」と、2つの決済注文を同時に出しておけば、相場が思っていたのとは別の方向に動いても、損切りを感情に左右されずにおこなえます。

もちろん、利益確定か損切りになった時点で、もう一方は自動的にキャンセルになります。

IFDとOCOの違いをまとめると、

  • IFD注文:エントリーと決済をセットで、かつ自動でおこなえる注文方法
  • OCO注文:買いと売りの両方をエントリー&決済でスタンバイでき、IFD注文の買いと売りの2パターン出したときに成立しなかったどちらかをキャンセルしてくれる機能が追加された注文方法

上記のようになります。

注文方法⑥:IFO注文

次に、IFO注文(アイエフオー注文です。

IFO注文は、先ほど紹介したIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。

つまり、『新規注文・利益確定注文・損切り注文』をすべてセットで注文できてしまいます。

新規注文はIFD注文、利益確定注文と損切り注文はOCO注文です。

例えば、現在1ドル100円でこれから相場が上昇すると予想しているとします。

そして1ドル105円になったら買って、その後1ドル107円になったら売る(利益確定)1ドル103円になったら売る(損切り)。

ここまでをすべて自動でできるのが、IFO注文です。

注文方法⑦:トレール注文

続いて、トレール注文です。

トレール注文は、相場の値動きに合わせて、逆指値として指定した水準を追従させる注文方法です。

例えば、最低でも1000円の利益を確保したい時、そして現状の含み益が1100円だった時のことを考えてみましょう。

この時、逆指値として1000円の水準を指定してやれば、含み益が1000円を割り込むタイミングで自動的に決済してくれます。

一方で、利益がこのまま1200円→1400円→1600円と伸びていく可能性も捨てがたい…そんな時トレール注文であれば、逆指値の水準を200円刻みで自動的に上昇させてくれるのです。

刻む値幅も好みに設定できるので、含み益に対するポジション握力に自信のない方は、活用してみはいかがでしょうか。

注文方法⑧:ストリーミング注文

最後に、ストリーミング注文です。

ストリーミング注文は、スリッページ(約定タイミングが指定レートよりもズレて、スプレッドが広がってしまうこと)の範囲を指定できる、成行注文のことです。

例えば、相場の動きが激しく、スプレッドが大きく広がっているような状況では、自分がエントリーしても、約定がうまく噛み合うかどうか分かりません。

スリッページによって約定が大きくずれ込んで、想定以上にスプレッドが広がってしまうことも考えられるでしょう。

そんな時は、ストリーミング注文で許容できるスリッページの範囲を指定することで、不本意な約定を防ぐことができます。

スプレッドの影響も、積み重なれば大きな損失になるので、スキャルピングなどトレード回数が多くなるような運用スタイルであれば、使っておくべき注文の1つと言えるでしょう。

自動売買という買い方も

注文方法をいちいち覚えるのが面倒に感じる方は、自動売買という選択肢もあります。

自動売買とは、前節で解説した「IFD注文」や「指値注文」を組み合わせて、トレードのルールを設定してやることで、半永久的にトレードを代行してくれるツールのことです。

自動売買のメリット・デメリット

自動売買のメリットは、一度の設定でトレードを任せられる点、感情を介入させず、安定して利益を積み上げることができる点です。

優秀な設定や売買ロジックは、FX会社のホームページやSNSでも紹介されており、それらを模倣することで、初心者でもベテランさながらの運用が実現できるでしょう!

一方デメリットとしては、運用が退屈になること、トレードのスキルが伸び悩むこと等が挙げられます。

やはり全てのトレードを自動売買に一任してしまうことになるので、良くも悪くも、自分がトレードに関わったり、考えたりする機会が減ってしまうでしょう。

そのため、最初は自動売買からFXの基本を学びつつ、徐々に裁量トレードへと軸足をずらし、最終的には同時並行を目指す、といったトレーダーが増えているようです。

FXの基本的な流れ

FXの基本的な流れについて解説していきます。

思い立ったが吉日、始めるのが早ければ早いほど、FXで稼げるチャンスも大きくなるでしょう!

ステップ1:口座開設

まずはFX会社のホームページにアクセスし、口座開設のバナーをクリックしましょう

詳しい手順については、こちらの記事後半でも紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。

口座開設の申請から審査を経て、マイページにログインできるようになるまで、大体3日〜1週間ほどの日数が掛かると思われます。

ステップ2:入金

FX口座のマイページにて、送金元となる銀行の登録を行いましょう。

楽天銀行のようなネット銀行であれば、24時間入金が可能になったり、出金の処理がよりスムーズになるのでおすすめです。

FX会社によってはデモトレードの環境もあるため、入金なしでもFXに取り組むことはできますが、身銭でなければ、あまり経験を得ることはできないでしょう。

ステップ3:注文

入金処理が済んだら、早速注文してみましょう。

最初は、「指値注文」「IFD注文」のような難しい注文ではなく、サクッとこなせる「成行注文」がおすすめです。

ロットを最小単位に落として、どんなタイミングでもいいので、とりあえずエントリーしてみてください。

FXは上がるか下がるかの二分の一、あれこれ考えるよりは、まずは経験を得るという気概でOKです!

ステップ4:決済

含み益が出ていれば、決済して利益を確定させましょう!

たった1円のプラス収支でも、それは大きな進歩に違いありません。

なぜなら、あらゆる副業やビジネスにおいて、最初の1円を稼ぐまでが最も大変だからです。

自分で調べて、準備して、決断する、その行動の果てにようやく結びついたプラス収支、今はそれを素直に喜びましょう!

相場で生計を立てる専業トレーダーたちも、等しく同様に通ってきた道であり、皆さんの小さな1歩にも、大きな可能性が眠っているのかも知れません!

注文時の注意点

FXは、ただやみくもにトレードを繰り返すだけでは、結果も成長も得ることはできません。

これからFXを始める初心者の方は特に、以下の内容を踏まえていただければと思います。

根拠のないエントリーを控えること

注文時にやってしまいがちなのが、何となく安そうだ(高そうだ)という、値ごろ感だけでエントリーしてしまうことです。

値ごろ感は、個人の価値観によるところが大きく、エントリーの根拠としては薄いと言わざるを得ません。

エントリー時には必ず、テクニカル分析なり、ファンダメンタルズ分析なり、相場を予想するための判断材料、根拠を揃えた上でエントリーするようにしましょう。

過度なレバレッジは控える

大きくロットを張りすぎたり、含み損に圧迫されてしまうと、どんどんレバレッジが吊り上っていきます。

25倍を超えてしまえば、強制ロスカットが執行されてしまいますので、それだけは防ぎたいところです。

筆者の失敗談を紹介すると、含み損が大きくなりすぎて、自分の意志ではもう損切りできない状況に追い詰められた経験があります。

皆さんは、スパッと100万円の損切りができるでしょうか?

お金の器が伴わない、分不相応なトレードに手を出してしまうと、もう後戻りすることはできません。

適切なレバレッジを維持するためにも、ロットを張りすぎない&小まめな損切りを徹底するよう、日頃から心がけておきましょう!

FXの買い方で押さえておくべきタイミング

覚えておきたい、基本的なエントリータイミングを紹介していきます。

初心者の方はまず、以下2パターンから練習してみてはいかがでしょうか。

押し目買い

押し目買いとは、上昇トレンドに出現する一時的な押し目(下降)において、ロングのエントリーを狙うことです。

いかなるトレンドにおいても、まっすぐに伸び続けるということはなく、必ず調整によって押し目となる場面が出現します。

では、どうやってその押し目のタイミングを見つけるかというと、「グランビルの法則」の活用がおすすめです。

以下の図において、②のパターンが典型的な押し目となります。

グランビルの法則

移動平均線ローソク足の位置関係を意識すれば、より押し目が見つかりやすくなるでしょう!

グランビルの法則や、移動平均線に関する知識は、FXだけでなくあらゆる金融市場に通じるものなので、この機会に習得しておくことをおすすめします。

戻り売り

戻り売りとは、下降トレンドに出現する一時的な戻り(上昇)において、ショートのエントリーを狙うことです。

戻り売りについても、グランビルの法則を活用してみましょう。

以下の図において、②のパターンが典型的な戻りとなります。

グランビルの法則

また別の方法としては、強いトレンドを示唆する「パーフェクトオーダー 」を参考にする、というやり方もあります。

perfectorder02

3本の移動平均線が下向きである時、そこに反発するような形で現れる上昇は、後から見ると、戻り売りの絶好のチャンスとなっていることが多いです。

グランビルの法則やパーフェクトオーダー 、また他のインジケーターを駆使することで、押し目や戻り売りのタイミングは、経験の蓄積によって洗練されていくでしょう!

自分のスタイルに適したFXの注文方法を!

以上、FXの6種類の注文方法について解説してきました。

一気にすべてを覚えようとしてもなかなか難しいかもしれませんが、デモトレードで実際に6つの注文方法を試してみると、早く理解できるでしょう。

また、「この注文方法が絶対に優れている!」というものではないので、そのときの状況に合わせて使い分けてみてください。

冒頭でもお伝えしましたが注文方法はFXで利益を上げるためには欠かせない基礎的な知識なので、しっかり理解しておいてくださいね。