集団心理が引き起こすデマから学ぶ投資の心得│トレーダーから投資家へのステップアップ

デマから学ぶ投資

こんにちは、池田和弘です。
この記事では、デマに学ぶ投資の心得についてお話をしたいと思います。

集団心理が消した日用品

デマから学ぶ投資
実はこの記事を書いている現在は、コロナの影響からマスク不足になり、そしてデマが流れて、トイレットペーパーが世の中にないという世界になっています。

ただ、皆さんがこれを読まれている頃はおそらく、トイレットペーパーが買えないというような状態には陥っていないと思います。

つまり、この記事を書いてから皆さんに届けるまでのわずかな期間で、事実がデマだったということが証明されたのです。

トイレットペーパーに限らず、デマというものは実は投資でもよくある話で、今回のデマというのは、Twitter上などのSNSで誰かが発信したことを真に受け、それが集団心理の中で広がっていき、品不足が現実になったというわけです。

この背景には、トイレットペーパー騒動を助長する動きをしたものがあります。

それが、マスク不足です。

マスク不足は実際に起きていて、おそらくこれを読んでいる頃も多少なりとも続いていると思います。

ただ、マスクは医療機関も含めて本当に必要なものですが生産が追いついていません。

でも実際、在庫は豊富にあったトイレットペーパーが品薄になったというのは、先ほどもお伝えしたとおりデマから起こったことなんですね。

つまりマスク不足で起きた恐怖が、トイレットペーパーにも拡散したのです。

そして、実際に焦ってトイレットペーパーを買った方々は、集団心理によって動いたといえるでしょう。

投資詐欺の背景にも存在する集団心理

デマから学ぶ投資
実は、これは投資詐欺にもよくある話で、ニュースなどで大きな詐欺事件・投資詐欺を見たことある方も多いと思います。

それを思い出していただくと、よくセミナーをやっていたりとか、セミナーでの音声が流れたりとか、そういった光景があるニュースが多いと思いませんか。

実はこれが集団心理を使った投資詐欺の常套手段みたいなものでした。

セミナーをすることによって、周りが「本当にそうなんだ」という雰囲気になる。

すると、「いま疑っている自分のほうがおかしいんじゃないか」「この話は本当なんじゃないか」というように、集団の心理によって自分の気持ちも変わってくるわけです。

周りが焦ってトイレットペーパーを買いに走っているから、やっぱりあれは本当なんじゃないかということで自分も買うというのと一緒ですね。

このように集団心理を使った詐欺集団・投資詐欺集団というのは本当に存在します。

もしかしたら、この記事を読まれている方の中にも引っかかってしまったことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、そのときは冷静な判断はできなかったでしょう。

やはり今回のトイレットペーパー事件もそうですが、デマに流されずに投資をしていくためには、根拠は何か、そしてその裏付けは何なのか、実際にそんな事が起きるのか、という冷静な分析が必要ですね。

例えば、投資で考えると、「本当にそんな高い利回りがあるのか?」「本当にそんなリターンが得られるのか?」「そんなビジネスモデルがあるのか?」というように、冷静に根拠とその裏付けを探すことができれば詐欺かどうか見極められると思います。

単純に投資詐欺の話と、今回のデマによるトイレットペーパーの話はイコールではありませんが、そこには同じ集団心理が働いています。

集団心理を利用することで、今回のトイレットペーパー事件では転売ヤーと呼ばれる転売の方々や、詐欺投資話だと詐欺集団だけが儲かっているわけです。

一部の人だけが儲かって、集団心理で惑わされた人たちは損をするといった構図ができてしまいます。

つまり、何を伝えたいかというと、やはり何事も「冷静」に考えることが重要だということです。

こんなに偉そうに記事を書いている僕でも、やはり冷静さを失う時はありますが、少なくとも今回の件でトイレットペーパーを焦っては買いませんでした。

なぜそうなるか、そんな事があり得るのか、その根拠や裏付けを取るというのが僕は癖付けされているので、ある程度引っかからないという自信はあります。

そして、それが実は投資家としての経験値やスキルの一つになると思います。

だから、今回のデマに学ぶではありませんが、ちょっとした世の中の出来事を参考に、自分の投資スキルの一つとして心のどこかに置いておけば、今後ニュースで流れるような、詐欺に引っかかることは無くなるでしょう。

今後、あなたにも詐欺話が持ちかけられないとも限らないので、ぜひ今回の記事を参考に冷静に対処していただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

池田和弘 資産運用のすべてを知る男、池田和弘にインタビュー|前編